華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

*

華・お釣りを素早く計算する その1

   

華がじぃじと一緒に、近所の公園で毎年行われる夏祭りに行った時のことです。

その夏祭りは地元商店会が毎年企画・実行するもので、金魚すくいやコイン落とし、焼き鳥やフランクフルトなどの出店や、ビンゴ大会、盆踊りなど、様々な企画が行われています。

華はゆかた姿、じぃじはいつもの着流しで、顔なじみの人に「ヨッ」と片手を挙げて挨拶しています。

「じぃじ、焼そば食べたい!」「おー分かった」
「じぃじ、輪投げやりたい!」「おーやれやれ」
「じぃじ、フランクフルト!」「よく食うなー」

あれもこれもとおねだりする華に振り回されて、じぃじは少しお疲れの様子。

会計を待つ間、じぃじは会計を担当しているお手伝いの中学生の言葉に「ん?」と思いました。

「350円の焼きそばで、1000円だったらお釣りはいくらですか?」
「500円のチキンと250円のフランクフルトで、1000円だったらお釣りはいくらですか?」

こんな感じで、隣の大学生にいちいち尋ねています。

隣の大学生も「ちょっと待ってね」と言いながらスマホを操作して計算しています。

「なんじゃ、その程度の暗算もできんのか?」

言葉にはしませんでしたが、じぃじはそう思いました。

「華、1000円出して650円の買い物をしたら、お釣りはいくらだ?」
「え?えーとね・・・350円!」

夏祭りの帰り道で、華はじぃじに突然問題を出されました。華はちょっと考えましたが何とか答えました。

じぃじは立て続けに問題を出しました。

「1000円出して200円と250円の買い物をしたら、お釣りはいくらだ?」
「1000円出して777円の買い物をしたら、お釣りはいくらだ?」
「1000円出して100円プラス消費税で、お釣りはいくらだ?」

華は最初は答えられましたが、だんだん答えられなくなりました。

「じぃじ、紙に書かないとわかんないよ」

華の言葉を聞いたじぃじはしばらく難しい顔で考え込んでいましたが、やがて

「そうか!華、急いで道場に帰るぞ」

そう言って早足で歩き始めました。

華もあわてながら、じぃじについて行きました。

はな は おつりのけいさん が できなかった!

↓中学受験対策セミナー4/29(祝)↓

 - 華とじぃじの中学受験 , , , , , ,