華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・じぃじと合宿生活 その2

      2016/09/28

夜。

「10時には寝るぞ」

夕食を済ませると、じぃじはそう言ってさっさと布団に入ってしまいました。

華も明日の朝の準備を終えると、慌てて布団に入りました。

翌朝5時。外は少し明るくなっていました。

華は「ドン・ストッ・ミ・ナ~ゥ♪」という音楽に驚いて飛び起きました。

 

「えっ?何?何?」

華は驚いてまわりを見渡すと、じぃじのラジカセから、めざまし替わりの音楽が流れています。

「全員起床!直ちに床(とこ)上げぇ!」

じぃじはそう言うと、道場の窓という窓を全部開けました。

華は慌てて布団をたたみ、道場の端っこに寄せました。

「冷水ぃ飲めぇ!」「洗顔・用便・着替えを済ませ、集合!」

華は訳がわからないまま、じぃじが用意してくれた冷たい水を飲み、洗面所で顔を洗って歯を磨き、トイレを済ませ、ジャージに着替えると道場に戻りました。

「これより散歩を開始する!歩き方はじめぇ!左!左!左右左!」

華とじぃじは朝の空気を吸い、朝の光を浴びながら早足で散歩をしました。

散歩から戻ると、すぐに100ます計算5種類、漢字100問を解き始めます。

それが終わるとすぐにじぃじが採点して、道場の壁に貼られたスコアボードに丸いシールを貼り付けていきます。

ようやく一息ついたところで、ママが朝ごはんを運んできてくれました。

ごはん、納豆、ノリ、玉子、焼き魚、そして味噌汁。

日本の朝ごはんです。

起きてすぐに冷たい水を飲み、散歩して、100ます計算を解いて、いくつもの日課をこなした華はすっかりお腹が空いていましたから、あっという間に朝ごはんを平らげました。

小学校の授業開始の3時間前に起きて、朝の新鮮な空気を送り込み、脳を活性化させます。

冷たい水で胃袋を起こし、日本の朝食を食べて体調を万全にします。

学校の授業が始まる時間に脳が一番活性化している、そのための生活習慣なのです。

じぃじはこの生活習慣を、華が大学を卒業するまでずーっと続けてくれました。

はな は じぃじ と くらしはじめた!

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