華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・じぃじと合宿生活をはじめる

      2016/09/14

「体験入塾」の次の日、じぃじは道場の入口に、看板を取り付けました。

看板には「朝ごはん塾」と太い文字で書かれています。

「なにこれ~」看板を見た華は、ケタケタと笑いました。

「これはな、華のための塾だ。華が塾生第一号だ。
今日から華はな、受験までここで合宿だ」
「え~っ!?」

「体験入塾」の夜、じぃじは華のママ・夏菜(かな)にこう言いました。

「受験まで華を預かろうと思う。」

夏菜は目を丸くして驚きましたが、すぐに姿勢を正すと「先生、華をよろしくお願いします。」と両手をついて頭を下げました。

「少々早起きだけどな、朝メシの準備を頼む」
「はいっ、先生」

夏菜はじぃじを信頼して、華の中学受験を任せることにしたのです。

受験生に対して親が色々と口出しをしてしまい、肝心の受験生がやる気をなくしてしまう。

それは華のママ・夏菜が中学生の時に経験した事でした。

「勉強しなさい!このままじゃオトメに入れないわよ!」
「こんな点数じゃダメでしょ!もっとがんばりなさい!」

夏菜はお母さんから毎日のようにハッパをかけられ、ついに「もうイヤ!」と勉強を投げ出してしまったのです。

どうにか早乙女女子高には合格できましたが、親子関係が冷え切った状態で受験を迎えるのは、とても苦い経験でした。

はな は じぃじ と がっしゅくせいかつ を はじめた!
じぃじ は あさごはんじゅく を はじめた!

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