華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

*

華・ウサギとカメのおはなし その2

      2017/03/01

翌日。華は毎朝解いているプリントを何枚も持って学校へ行きました。

「よーい、スタート!」

ハルトの掛け声で、華とクラスメイトの女の子が100ます計算を始めました。

華はいつもよりも丁寧に答えを書き、クラスメイトの女の子とほぼ同じ、1分ちょっとで全部のマス目を埋め終わり、鉛筆を置きました。

華は答えを埋め終わった100ます計算のプリントをクラスメイトの女の子と交換して、採点を始めました。

華のプリントは全問正解、クラスメイトの女の子は2問間違えていて、華の勝ちとなりました。

「華ちゃんすごーい、早くて正確だよねー」
「華ちゃんだったらオトメ中楽勝だよねー」

クラスメイトの言葉に、華は顔を真っ赤にして下を向きました。

それを見ていたアヤネが「入れるわけないじゃん」とボソッと言いました。

クラスメイトが「えっ?」という感じで、いっせいにアヤネに注目しました。

「100ます計算ができた位でオトメ中に入れるわけないでしょ!」

アヤネが怒ったように言うと、クラスがシーンと静まり返ってしまいました。

「勝負してみたらいいっちゃ」

クラスメイトの男の子がそう言いました。

「んだな」「どっちが早くて正確か、勝負だな」「んだんだ」

クラスメイトが口々にそう言い始め、アヤネは引っ込みがつかなくなりました。

「やってやろうじゃないの」

アヤネがそういって、華の目の前にズイッと立ちました。

アヤネ が あらわれた!しょうぶ が はじまった!

 - 華とじぃじの中学受験 , , ,