華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

*

華・オトメ中模試を受ける・その1

      2016/08/14

「6年生5年生は無料!オトメ中模試!」

テレビでは今、こんなコマーシャルが盛んに流れています。華のクラスでも、中学受験する子達の間で何かと話題になっていました。

「無料」の二文字に、これまで中学受験など考えもしなかったお母さんも「うちの子にも、オトメ中模試を受けさせてみようかしら?」と言い始めました。

「無料」。もちろんその本当の狙いは別の所にあるのですが、塾はそれを隠しているのです。塾からしてみれば、生徒がオトメ中に受かろうが落ちようが、どっちでもいいのです。

塾生が受かれば「合格者の声」として宣伝して、入塾者を増やせます。塾生が落ちれば「高校受験でリベンジだ」と言って、入塾を促します。どっちみち、塾は儲かる仕組みなのです。

「ねぇじぃじ、模試って受けたほうがいいの?」華がじぃじに尋ねると「受けるんだ」とじぃじは間・髪を入れずに答えました。

華は意外に思いました。じぃじなら「そんなもん受けんでいい」と言ってくれると思っていたのです。

じぃじの答えを聞いて、華は悩みました。

全然解けなかったらどうしよう。
会場で倒れちゃったらどうしよう。
アヤネにイジワルされたらどうしよう。

模試を受ける前から、華は憂鬱な気分になりました。

はな は もし を うけること に なった!
はな は ゆううつ に なった!

 - 華とじぃじの中学受験