華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・オトメ中模試を受ける・その2

      2016/08/17

そしてオトメ中模試当日。

模試の会場は、アヤネが住む高級住宅街の近くにある塾です。

5階建てのビル全部が塾になってて、教室は早乙女中学を受験する小学生の熱気でムンムンしています。

華が指定された教室に入ると、華が予想した通り、会場にはいつも華にイジワルするアヤネとその取り巻きの女の子がいて、何やら楽しげに話をしていました。

華の姿を見つけたアヤネ達は、急にヒソヒソ話をし始めました。

アヤネは華を見下しながら「ふ~ん、アンタも受けるんだ。どうせ受からないけどね」とでも言いたげです。

取り巻きの女の子も、華にイジワルそうな笑顔を向けています。

学校だったらここで華の胸をドンと小突いたりもするのですが、同じ会場にいたハルトの目を気にしたのか、アヤネも手を出してはきませんでした。

試験前にそんな事があったからなのでしょう、華のオトメ中模試は散々な結果で終わりました。

問題が難しくて、華はほとんど解けませんでした。

1問目をどうにか解こうとして時間を取られ、次の問題、その次の問題に目を通す余裕がありませんでした。

せっかくじぃじから教わったマーキングも、部分点をかき集める事も、全然できませんでした。

「結構カンタンだったよね~」
「うん、カンタンだった」
「華にはちょっと難しかったかな?」

帰りがけの、アヤネ達の言葉が華にグサッと突き刺さります。

模試の帰り道、華は涙をこらえることができませんでした。

はな は もし で だいしっぱい した!
はな は なきながらかえった!

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