華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・オトメ中模試を受ける・その3

      2016/08/24

「ただいま・・・グスッ」

華が半べそで道場に帰ってきました。

じぃじは「おっ」と言って読みかけの本を置くと、すぐに立ち上がって玄関に向かいました。

華はじぃじに抱きついて思いっきり泣こうとしていましたが、じぃじは素早く靴を履くと、スルスルッと玄関から出てしまいました。

気がつくとじぃじは華の後ろに立っていました。華にはじぃじが急に消えたように見えました。

華が「???」と思っていると、じぃじは「ほら行くぞ」と華の手を引いて、ズンズンと歩き始めました。

「ねぇ、じぃじ、どこに行くの?」華が言うと、じぃじは「模試のコピーを取りに行くんだ」と言い、近くのコンビニに入りました。

じぃじはコピー機に小銭を入れると、問題用紙をコピーしました。問題用紙には、途中の計算式や解答、どの選択肢を選んだかなど、華がメモしたことが書かれていますが、じぃじは構わずコピーしました。

続いてじぃじは、華のメモを消しゴムでていねいに消すと、もう一度問題用紙を何部かコピーしました。

じぃじはさらに、アイスを2つ買って、コンビニを出ました。

「さ、急いで帰るぞ。アイスが溶けんうちにな」

じぃじはそう言うと急ぎ足で帰りました。

「う、うん」

じぃじのあまりの勢いに、いつの間にか華は泣くことを忘れてしまいました。

じぃじ は もんだいようし を コピーした!
はな は なくこと を わすれた!

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