華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・クラス運営に協力する

      2016/03/16

翌日の学級会で、華は真っ先に美化係に立候補しました。

美化係。それはみんなが嫌がる係です。他の生徒がちゃんと掃除をしているかを見るのが仕事。掃除が終わっても、掃除道具の整理をしたり、ちゃんと洗えていない雑巾を洗ってきちんとかけておくという事もしなければなりません。職員室に行って先生から指示してもらう事も多いため、美化係は誰もやりたがらない係なのです。

そんな美化係に真っ先に立候補したのですから、みんなはとても驚きました。担任の先生も驚いていましたが、笑顔で拍手してくれました。「マジかー」「スゲー」「誰?華?」そんな声がいろんなところから聞こえてきました。

華は昨日じぃじに言われたことを思い出していました。

「先生の立場になってみな。
みんなが嫌がる係ってのはな、なかなか決まらないだろ。
なかなか係が決まらないとな、先生は困るんだよ。
華が『やります』って言えばな、先生の『困った』が1つ消えるんだよ。」

じぃじは続けて言います。

「華は6年生なんだから、自分がやりたい/やりたくないじゃなくて
先生に協力するつもりでやるんだよ。そうすりゃな、
先生だって他の生徒だって気持ちよく過ごせるんだよ。
華はな、先生のクラス運営に協力するんだよ」

華が美化係に立候補したことで、皆が嫌がる仕事でも積極的に引き受けようという空気になりました。係を決めるときはいつも長引く学級会でしたが、その日はあっという間に係が決まり、学級会もすぐに終わりました。先生もニコニコしながら教室を出て行きました。

はな は びかがかり に なった!
はな は くらすうんえい に きょうりょくすること を おぼえた!

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