華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・作文に苦労する その2

      2016/10/19

次の日から、華とハルトの朝の日課に、新聞のコラムの書き写しが加わりました。

最初はなかなか鉛筆を動かすことができませんでしたが、1週間も続けていると、不思議と原稿用紙を埋めるのが苦にならなくなってきました。

習っていない漢字にも、難しい言い回しにも、背伸びをしているような楽しさを覚えるようになりました。

「そろそろ読書感想文を書いてみるか。」

じぃじにそう言われて、華とハルトは読書感想文にチャレンジすることになりました。

「要するにな、華とハルトの読書感想文を読んだ人がな、『この本読んでみたい』と思ってくれればな、それでオッケーなんだ」

じぃじの教えを、華とハルトはうなずきながら聞きます。

「そのためにはな、まずこの本にはこういうことが書いてあります、と伝える。
その次に、書いた人が一番伝えたかったことを書く。自分が一番心に残ったことでもいい。
そしてそう思った理由を書いて、自分の人生や生活にどう活かしていくかを書くんだ。」

その言葉を聞いた華とハルトは、すぐにでも鉛筆を走らせようとウズウズ・ソワソワし始めました。

その姿を見たじぃじは「ワッハッハ」と大声で笑いました。

「あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ」

そう言ってお茶とお菓子の準備を始めました。

華とハルトはふ~っと大きく息を吐きました。

いつのまにか肩に力が入っていたので、力を抜いて肩をストンと落としました。

そして二人で顔を見合わせて「フフフッ」と笑いました。

はな と はると は かたのちから を ぬいた!
はな は どくしょかんそうぶん の かきかた を おぼえた!

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