華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・夏休みの宿題を3日で終わらせる その1

   

「ほほーっ、ずいぶんたくさんあるな。大したモンだ。」

じぃじが感心したように言いました。

華とハルトは、下を向いたまま身動き一つしません。

二人の目の前の机には、夏休みの宿題が山のように積まれています。

漢字や計算のプリント、作文、日記、絵、工作、自由研究など、積み上げるとかなりの高さで、小学生にとっては絶望的な量です。

夏休みの宿題と言えば、華もハルトも最後の数日間で泣きながら終わらせるのが定番でした。

二人ともそれを思い出してしまい、落ち込んでいるのです。

「ワッハッハ」

突然、じぃじが豪快に笑いました。

二人は驚いたようにじぃじを見つめます。

「笑え。笑うんだ。」

じぃじはそう言うと、お猿さんのような動きをしながら「ワッハッハ」と笑い始めます。

その動きがおかしくて、華とハルトに笑顔が浮かびます。

「ほれ、笑うんだ。」

じぃじにうながされ、ハルトが歌舞伎役者のようなポーズで変顔をしながら笑います。

華もつられて、バレリーナのようなポーズを取りながら笑います。

じぃじの道場(通称「朝ごはん塾」)に、3人の笑い声が響きます。

一通り笑うと、3人は呼吸を整えました。

「どうだ?笑うと気持ちが楽になるだろ?笑いにはな、下を向いちゃってた気持ちをな、上向きに変える力があるんだな。」

華とハルトは顔を見合わせて「うふふ」と笑いました。

「よしっ。二人にはオトメ中の受験勉強があるからな。
この宿題をさっさと終わらせるとっておきの方法を教えてやろう。」

じぃじがそう言うと、華とハルトは目を輝かせてじぃじの方を見つめました。

はな は なつやすみ の しゅくだい に まけそうになった!
はな は おおわらい を した!

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