華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・夏休みの宿題を3日で終わらせる その4

   

「夏休みの宿題を3日で終わらせる」

じぃじの一言で「やらなきゃならないこと一覧」を作り、一番やりたくない宿題に大きく×をつけた華とハルト。

華は算数の「立体」に真っ先に着手し、ハルトは社会の「3人の武将とその活躍を紹介」に真っ先に着手しました。

やりたくない宿題、面倒な宿題、時間がかかりそうな宿題を最初の数時間で終わらせると、それだけで気持ちがうんと楽になるのが分かりました。

長い長い上り坂を登りきったような、そんな感覚です。

上り坂が終れば、あとは下るだけ。下り坂を降りるいきおいで、華とハルトは次々と宿題を片づけて行きます。

華とハルトは驚くほどの集中力を発揮して、最初の1日で宿題の半分を終わらせました。

その日の夜、じぃじは華とハルトにこういいました。

「二人ともよくやったぞ。あれだけあった宿題がな、もう半分終わったんだからな。明日はな、残った宿題の中から『やりたくない宿題』を選んでな、それを終わらせるんだ。そうするとな、また今日みたいな勢いで宿題を片づけられるぞ。二人とも今日は早く寝てな、明日の朝に備えるんだ。」

「うん!」「はい!」

華とハルトはそれぞれ元気に返事をして、互いに顔を見合わせると「うふふ」と笑いました。

二日目は、二人とも朝から宿題に取り掛かります。

じぃじは二人の様子をじっと見守り、少しでも手が止まったら「どこで困ってる?」「どうしたらいいと思う?」「どうしてほしい?」と声をかけてくれました。

また時々一緒に運動したり、スイカを食べやすいサイズに切って出してくれるなど、色々と気配りをしてくれました。

1つのページが終ると、そのたびにじぃじは「やらなきゃならないこと一覧」の1行を赤いペンで消していきます。

赤いペンで消される部分がだんだん増えてくるにつれ、二人はゴールに近づきつつあることが分かり、よりいっそう集中して宿題を進めました。

じぃじがいろんな所で宿題を進めていいと言うと、二人はエアコンの効いた車の中、涼しい風が通る軒下の日陰、商店街の喫茶店、図書館、時には玄関やトイレなど、いろんな所で宿題を進めました。

こうして二日目が終わる頃には、宿題の9割が終っていました。

はな は なつやすみのしゅくだい の 9わり を おえた!

 


 

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