華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・志願理由書を書く その5

      2016/12/14

華とハルトは、志願理由書を書き上げました。

日曜日にそれぞれのパパとママの前でプレゼンし、「オトメ中を受験して合格し、将来の夢を実現させます」と力強く宣言した二人。

プレゼンをする前に、自分の将来の夢と何度も向き合い、オトメ中のパンフレットを穴が開くほど読みました。

また連日の作文の特訓で文章を書くのが得意になっていましたから、志願理由書を書くのはさほど難しくありませんでした。

小学校では中学受験をする6年生のために、先生方が専門の委員会を立ち上げ、調査書の作成や受験指導を行っています。

華とハルトは志願理由書を先生に見てもらい、何度か修正を行いました。

そして自分、両親、先生がそれぞれ納得する内容になったところでいよいよ清書することになりました。

「一文字のな、一画に1秒かける。そのくらいの気持ちで書くんだな。」

志願理由書がどれだけ大切なものか、二人はじぃじから何度も聞いています。

「この一文字、この一画で今後の人生が決まる。そう思ったらな、大事に書くだろ?」

二人は素直にうなずきます。

こうして出来上がった志願理由書は、納得の内容で、これまでで一番きれいな文字で書かれた、素晴らしい仕上がりになりました。

じぃじは二人の志願理由書を道場の神棚の前に置くと「パンパン」と手を叩きました。

華とハルトも正座して「パンパン」と手を叩くと、顔を見合わせて笑いました。

はな は さいこう の しがんりゆうしょ を かきあげた!

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