華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・未来問を手に入れる その1

   

 

華がオトメ中の適性検査(受験本番)に向けて、じぃじが買ってくれた銀色の本(全国の公立中高一貫校の過去問集)で過去問を解き始めた時のことです。

700ページを超える問題集です。小学生の華にとっては途方もないページ数で、とうてい終わるとは思えない分量です。

その分量に負けそうになっていた華はこうつぶやきました。

「じぃじ、過去問ってやる意味があるの?」

じぃじは「ん?」と言って読みかけの本から顔を上げました。

「あのね、ここにあるのは去年の問題でしょ?去年と同じ問題を出したらみんな解けちゃうから、今年は同じ問題は出ないでしょ?」

華が泣きそうになりながら続けます。

「だから去年の問題を解いても、今年の問題が解けるとは思えないの。」

それを聞いたじぃじは「ふむ・・・」としばらく考えた後、こう言いました。

「華、試験はな、何を問われていると思う?」

華は泣きそうな顔のまま、首をかしげました。

「え?試験は・・・試験問題が解けるかどうかでしょ?」

「確かにそうだな。では『本番ではここが出る!』と言ってな、ある分野しか勉強してこなかった受験生がいたとしよう。これを『ヤマを張る』と言うんだがな、たまたまヤマが当たってな、勉強してきたとこが出題されて、その受験生が合格したとするな。そういう受験生を合格させたら、どうなると思う?」

華は「う~ん」と考えた後「・・・ズルい・・・と思う・・・」と答えました。

じぃじは「ハッハッハ」と大声で笑うと、華にこう言いました。

「そういう受験生はな、入学した後も、卒業して社会に出た後もな、『ヤマを張る』ようになるんだな。そういう人を何人も見てきたけどな、じっくりと腰を据えて技術を身に着けたり、着実に経験を積み上げることはしないんだな。いっつも『一発逆転』とか『一山当ててやる』と言ってばかりでな、会社を作っては潰して借金をこさえ、また会社を作っては借金をこさえ、そんなことばかりやっとるんだな。そういう人は『山師』と呼ばれてな、誰からも尊敬されないんだ。」

華はじぃじの言葉を真剣な目をして聞いています。

「だからな『試験は何を問われているのか』を知ることが大事なんだな。」

じぃじは姿勢を正すと、華に向けて大切な話をし始めました。

はな は たいりょうのかこもん に おしつぶされそうになった!
はな は しけんはなにをとわれているのか を まなびはじめた!

 


 

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