華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・未来問を手に入れる その2

      2017/10/11



「若いころな、建築関係の資格を取るのにな、講習会に通ったんだな。」

じぃじが姿勢を正して話をし始めました。

華も自然と正座になって、背すじを伸ばして話を聞き始めました。

「その資格を取るにはな、半年間の講習会に全部通ってな、最後の試験に合格しないとダメなんだな。」

建築士を目指している華は、自分が講習会を受けている様子を想像しました。

「講習会最後の試験はな、過去問が出回っていたんだな。何年分かを比べてみるとな、ちょっと数字を変えたり、選択肢が変わっている位でな、毎年ほとんど同じ問題が出てたんだな。」

(オトメ中もそんな風に出題してくれたらいいのに・・・)華は心の中でそう思いました。

「ちゃんと解き方が分かっていればな、数字が変わったところで解けるわな。だからみんな過去問を使って対策をしてきたんだな。ところがな・・・」

華がじっとじぃじの顔を見ています。

「講習会最後の問題を作る人がな、変わったんだな。そうしたらな、それまでの過去問で出てきた問題はほとんど出て来なくてな、それまで問われる事のなかったところが出題されるようになったんだな。つまり出題傾向がガラッと変わったんだな。」

「えーっ!?」華が驚いたような声を上げました。

「その年のその試験に合格したのは、じぃじを含めて3人だけだった・・・。過去問だけじゃなくて、テキストもちゃんと勉強しておったからな。でも27人は不合格だった。講習会受講者の9割が不合格になったんだな。」

華は合格発表の掲示板の前で涙を流している職人さんの姿を想像していました。

「その試験はな、年に1度しか行われないんだな。だからな、その試験に不合格になったらな、もう1年待たなきゃならん。悪い事にな、半年間の講習会もな、もう一度受け直しになるんだな。」

「うそ・・・」華が口に手を当てて、目を見開いています。

「その試験に合格するという前提でな、社長を交代するとか、○○主任者を任命するとか、内々に人事を発表していた会社とかな、試験に合格する前提で何百万もする機械を買った会社とかな、色々準備してたんだな。それが全部パーになったんだな。」

華は大人が受ける試験の、生々しい現実を聞いて、ショックを受けていました。

はな は しかくしけん の きびしさ を しった!
はな は しけんにごうかくすること の たいせつさ を まなんだ!






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