華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・空間図形にチャレンジする その1

      2017/05/11

「早起きして100ます計算」を毎日してきた華。

おかげで計算問題はものすごいスピードで解けるようになりましたが、それでも算数で出てくる「立体」や「空間図形」はとても苦手なのです。

「ねぇじぃじ、算数の図形問題って、どうやったら解けるようになるの?」

華が問いかけると、じぃじは「ふむ・・・」と言って目をつぶったまましばらく考えていましたが、やがて目を開くとこう言いました。

「華、大工はな、図面が読めなきゃ仕事ができん。だからな、図面の勉強をするんだな。」

華がウンウンとうなずきます。

「じぃじが初めて図面の勉強をしたときな、驚いたことがあった。建築士を目指す学生が描いたのを見せてもらったんだがな、紙にな、1ミリの四角が書いてあってな、その中に10本の線が引いてあったんだ。」

ウンウンとうなずこうとしていた華はえっと驚いた顔になりました。

「えっ?1センチの四角じゃなくて、1ミリの四角を書くの?」

「そうだ、1ミリの四角だ。」

「1ミリの四角ってけっこう小さいよ?
1ミリの四角の中に10本も線を書くの?」

「そうだ、1ミリの四角の中に、10本の線だ。」

「でも線と線がくっついちゃうんじゃないの?」

「そうだ、だからすんごい細い線で書いてあった。」

じぃじの話を聞いた華は「私には建築士は無理かも・・・」と肩を落としてつぶやきました。

そんな華の姿を見たじぃじは、話を続けます。

「華、建築士になりたいならな、『図形』とか『空間』には慣れなきゃならん。頭の中で建物を描いて、それを図面にできなきゃ建築士にはなれんぞ。」

「でも・・・」華は下を向いたまま消え入りそうな声でつぶやきます。

じぃじは膝を「パン!」と叩くと「よし、とっておきの方法を教えてやろう」と言いました。

「えっ!ホント?」華は目を輝かせてじぃじを見つめました。

はな は けんちくし の ゆめ を あきらめかけた!
はな は とっておき の ほうほう を ききだした!

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