華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・空間図形にチャレンジする その2

      2017/05/17

「ただいまー」
「お願いしまーす」

華とハルトがじぃじの道場(通称「朝ごはん塾」)にやってきました。

じぃじは読みかけの本から目を上げて「おっ」というと、二人に座るように言いました。

長机の上には、A4サイズの紙、新品の鉛筆と消しゴム、カッター、定義、方眼紙、のり、それと雑誌が、きちんと並んで用意されています。

二人は長机の前にして座ると、目を輝かせながらじぃじの話を待ちました。

「これからな、鉛筆を削る。鉛筆を削るとな、当然削りカスが出るな。黒い芯のところを削ったら机や床が汚れるから、削りカスを下に落としたらだめだ。だから先にごみ箱を作ってな、削りカスはそこに入れる。」

じぃじはそういうと、A4の紙を器用に折って、ごみ箱を作りました。

二人は折り方をマネしようとしましたが、じぃじの折り方があまりに早すぎて、途中でついていけなくなりました。

「ほれ、やってみろ」

じぃじはそう言うと、二人の前に折り紙のごみ箱を置きました。

「どうしよう?」華が困った顔でハルトに話しかけます。

「とりあえず折ったのと逆に開いてみない?」ハルトはそう提案すると、じぃじが折ったごみ箱を元に戻し始めました。

「あっ、ちょっと待って!分かんなくなっちゃうから、番号書くから」華はそういうと、「1やまおり」「2たにおり」という感じで番号を書き込んで行きます。

華が番号を書いて、ハルトが元に戻す。

じぃじはそんな二人の様子をじっと見つめています。

やがてじぃじの折ったごみ箱がA4サイズの紙に戻りました。

A4サイズの紙には折り目と、華が書いた番号が残っています。

二人は残された折り目と番号を手掛かりにして、別のA4サイズの紙を折り始めました。

二人は試行錯誤を何度か繰り返し、ようやく「ごみ箱」を折る事ができました。

それは折り目がズレていたり、曲がっていたりと、じぃじのごみ箱と比べると随分ぶかっこうでしたが、空間図形を学ぶ大切な第一歩になりました。

はな は ごみばこ の おりかた を おぼえた!
はな は くうかんずけい の だいいっぽ を まなんだ!

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