華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・空間図形にチャレンジする その3

   

華とハルトが折り紙で「ごみ箱」を作ると、じぃじは鉛筆の削り方を教えてくれました。

華もハルトも、いつも鉛筆を差し込んでクルクル回す鉛筆削りを使っています。カッターで鉛筆を削った事はありますが、上手に削れなかったのです。

「右手にカッター、左手に鉛筆。カッターの刃を左手の親指で押しながら削るんだ。」

じぃじの右手と左手が器用に動いて、あっという間に鉛筆を削っていきます。

華はじぃじの作業を見ながら、ママが包丁を器用に使ってリンゴをあっという間にむいていたのを思い出していました。

じぃじが削った鉛筆は、鉛筆削りで削るよりもさらに鋭い角度で、先っぽは針のようにとがっています。

削りかすは全部、ごみ箱の中に落ちていました。

「すごーい」
「すげー」

華とハルトが驚いたように言いました。

じぃじは子どもの頃、測量技師が鉛筆を削るのをじっと見ていました。測量技師が削った鉛筆は、鉛筆削りで削ったよりも丁寧に削られていました。それがじぃじの原体験なのです。

「刃物を扱う時はな、いくつか注意点がある。刃の進む方向に指を置かないこと。刃の進む方向に他人がいないこと。力とかいきおいで削らないこと。刃物を渡すときは、自分に刃を向けて他人に渡すこと。切れない刃物は自分を傷つけるから、切れる刃物で作業すること。これを守れば、自分もケガしないし、他人にもケガをさせない。」

華とハルトは真剣な表情でうなずきます。

じぃじの指導のおかげで、華とハルトが鉛筆を上手に削れるようになるのに、それほど時間はかかりませんでした。

はな は えんぴつ の けずりかた を おぼえた!
はな は はもの の あつかいかた を まなんだ!

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