華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・空間図形にチャレンジする その4

      2017/06/07

「ほれ、これを作ってみろ」

じぃじはそう言うと、紙で作られた2センチ四方のサイコロを投げました。

サイコロは「2」を上にして止まりました。

華とハルトはサイコロを手に取ってみました。

方眼紙で作られたサイコロ。大工の棟梁だったじぃじの工作ですから、キッチリと作ってあります。

華もハルトも、サイコロの展開図は知っていますから、早速作業に取り掛かりました。

華は方眼紙にていねいに展開図を描いて行きます。のりしろも考えながらの作業ですから、時間がかかります。

ハルトはじぃじが作ったサイコロを方眼紙の上に置いて転がしながら、サイコロを定規のように使って展開図を描いて行きます。のりしろは全く考えずに、とりあえず作ることだけを考えているようです。

華がう~んと悩んでいる間に、ハルトは展開図をカッターで切り、サイコロの形になるように折って行きます。じぃじのように正確なサイコロではありませんが、一応サイコロの形にはなっています。

「あ、そっか。のりしろがいるじゃん」

ハルトはそういうと、もう一度方眼紙に展開図を描き始めました。今度はのりしろも考えた展開図ができあがりました。

華はその間に、ようやく完成した展開図をカッターで慎重に切っていました。

ハルトも展開図をカッターで器用に切って行きます。

二人が展開図を切り終えたのはほぼ同時でした。

二人は切り取った展開図に折り目をつけて、のりしろにのりを塗って、ようやくサイコロを完成させました。

じぃじは二人が作ったサイコロを手に取って、交互に眺めながらこう言いました。

「二人の作り方を見てたけどな、二人ともやり方が違っていてな、面白かったぞ。二人とも正解だ!」

華とハルトは目を見合わせて「うふふ」と笑いました。

「今までにない物を創り出すときはな、ハルトのように『とりあえず作ってみる』のが一番だな。『発明王』と呼ばれたエジソンはな、何度も何度も試作品を作ったそうだ。そうやって正解にたどり着いたんだな。」

じぃじに褒められたハルトは嬉しそうな笑顔になりました。

「すでに作り方が分かっていてな、失敗せずに作りたい時はな、華のように『じっくり考えてから作る』のが一番だな。作る前にじっくりと考えればな、材料も時間も無駄にしないで済むんだな。」

じぃじに褒められた華は恥ずかしそうな笑顔になりました。

「さて・・・次はこれだな。」

じぃじが取り出したのは、1センチのサイコロと、1センチの折り紙でした。

はな は サイコロ の てんかいず を えがいた!
はな は くうかんずけい が すこしとくい に なった!

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