華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

華・過去問の活用方法を知る

      2016/06/22

華が解いて、じぃじが採点した公立中高一貫校の過去問。赤ペンで○や×がつけられていて、一番上には30点と大きく書いてあります。

問題文はじぃじがあらかじめ銀色の問題集からコピーしておいたものです。

「ハサミとノリ、それと新しいノートを一冊用意するんだ」

華は???と思いながらも、言われた通りにハサミ・ノリ・新しいノートを用意しました。

じぃじはハサミを受け取ると、採点された過去問をチョキチョキと切り刻み始めました。

「えっ?えっ?じぃじ、どうして切っちゃうの?」

じぃじは「いいから見てなさい」と言って、問題文と華が書いた答えを四角く切り抜きました。

じぃじは問題文の切り抜きを、ノートのページに貼り付けました。1ページに1問という感じで、下に大きく余白を取っています。

じぃじは切り抜いた問題を全部ノートに貼付けると「今から問題を3つに分類する」こう言いました。

「3つに分類?」華が聞き返すと、じぃじが続けて言いました。

「わかってて正解・不正解には◎、
あいまいで正解・不正解には△、
全然わからなかった問題には×とする。
どうして3つに分類するかわかるか?」
「ううん、わかんない。」
「考えるんだ。考えないと脳みそがお墓の肥やしになってしまうぞ」
「あははー、なにそれ」

華は言われた通りに、ノートの上の余白に◎、△、×を書き込んでいきます。じぃじの指示で、◎か△かで迷ったら△、△か×かで迷ったときは×にしました。

「じぃじ、終わったよ。でもどうして分類するの?」

華の疑問に、じぃじが答えます。

「華がな、何か試験を受けなきゃならないとする。華はどうやって試験の勉強をする?」
「うーんとね、授業を受けて、教科書を最初から勉強して、それから受ける」
「ははは、そうだな。普通はそう答えるな。でも違うんだ。先に問題を解いちゃうんだ。」
「えーっ、先に問題を解いちゃうの?全然解けないじゃん」

華はじぃじの言葉にとても驚きました。

「それでいいんだ。弱点を見つけるために解くんだ。
弱点を見つけてな、その弱点をつぶすために教科書を開くんだ。
教科書はな『読む』じゃなくて『調べる』ものなんだ。」

それは、華が思ってもみなかった勉強方法、そして思ってもみなかった教科書の使い方でした。

「もうそろそろ分かったんじゃないか?◎△×に分類する理由が。」

華は「あっ!」と声を上げました。「×のところをまず勉強するのね?」

じぃじは華の顔を見て「ニヤッ」と笑いました。

はな は かこもんのかつようほうほう を おぼえた!
はな は べんきょうのしかた を おぼえた!

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