華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

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華・面接を受ける その3

      2017/01/11

「それでは華さん、早乙女中学校を受験する理由をお聞かせ下さい。」

それは華が学校から帰る途中にある、パン屋さんの前のできごと。

パン屋のおばさんを見かけて、あいさつしようと思ったら、パン屋のおばさんから不意に質問されたのです。

いつものパン屋のおばさんとは違っていて、華に話しかける言葉が敬語です。

華は不意をつかれ、つい「えっとね」と言おうとしてしまいました。

パン屋のおばさんは真面目な顔で華の事をじっと見ています。

「はい、私は将来建築士になりたいと考えています。建築士になるために、オト・・・早乙女中学校で学ぶことが役に立つと考えました。」

華は姿勢を改めると、ちょっとつっかえながらも、どうにか用意していた答えをいう事が出来ました。

パン屋のおばさんはニッコリと笑うと「合格!」と言って華の両肩を「ポン」と叩きました。

こんな感じで、華は商店街の人たちから気軽に「面接」を受けるようになりました。

町では「先生」で有名なじぃじ。じぃじの孫娘の華がオトメ中を受験するという事で、商店街の人たちが協力してくれたのです。

八百屋のおじさんは「別にオトメ中でなくても建築士にはなれるよね?」とわざと意地悪な質問をしてきます。

このような華がすぐに答えられないような質問が来たら、華は質問を一旦持ち帰り、じぃじと二人で答えを考えて、次の日に答えるようにしました。

オトメ中の面接対策として、色んな人から色んな質問を受けて、華は面接の経験を積みました。

やがて、華が答えを用意していない質問が来ても、すぐに答えを考えて、返せるようになっていました。

適性検査(オトメ中受検の本番)まであと1か月に迫っていました。

はな は めんせつ の けいけん を つんだ!
はな は どんなしつもん が きても かえせるように なった!

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