華とじぃじの中学受験

架空の公立中高一貫校「早乙女中学校・高等学校」を受験する女の子と祖父の物語

*

華・5種類の100ます計算を始める

      2016/05/25

「パパ、起きて、お願い!100ます計算の問題作って!」

いつも夜遅く帰ってくるパパ。今日はお休みの日ですが、華は容赦なくパパを起こします。

パパはじぃじの工務店を継がずに、クルマのコンピュータを作るお仕事をしています。
「パパの職業は?」と聞かれた時に、華は「システムエンジニアです」と答えています。パソコンでプログラムを作る仕事らしいのですが、詳しい内容までは知らないのです。

「ん~?何を作ればいいの?」パパが寝ぼけた声で言います。
「100ます計算のプリント!これ!」華がプリントを渡します。
「あ~、これならエクセルで作れそう。朝ごはんの後でいい?」
「うん、お願い!」

毎日100ます計算を解くのはいいのですが、問題がなくなる度に買いに行くのがおっくうになったじぃじが「パパに作ってもらいなさい」と華をパパの所へ行かせたのです。

パパは朝食を食べ終わると、パソコンを持って来て100ます計算のプリントを作ってくれました。

「仕様書はないよね・・・ハハハ」
「問題は毎回ランダムに変えた方がいいよね」
「上下半分に分けて、上が問題、下が答えだと採点が楽かな」
「どうせならこれこれも追加しておくか」
「あーそっか、引き算の答えはマイナスにならない方がいいよね」
「おっと、ゼロで割ったら当然エラーだわな」
「これ、サービスインはいつなの?」
「拝承(パパ)」

パパはひとりでブツブツとつぶやきながら、あっという間に100ます計算のプリントを作るプログラムを完成させてしまいました。

「華、できたよ」

パパから手渡された100ます計算のプリントを見て、華は「えっ」と固まってしまいました。

足し算だけではなく、引き算、掛け算、割り算、それに余り算までついて、全部で5種類ものプリントが出てきました。

華は5種類のプリントをじぃじに見せました。じぃじも一瞬固まりましたが「いい仕事するじゃねぇか」と言って「ニヤッ」と笑いました。

「明日から5種類だ」じぃじのその言葉を聞いて、華は朝会で倒れた時と同じめまいを感じていました。

はな は 5しゅるい の 100ますけいさんプリント を てにいれた!

 - 華とじぃじの中学受験 , , , , , ,